令和6年台風10号への対応について

台風10号は、8月22日にマリアナ諸島近海で発生し、非常にゆっくりした速度で北上して、南西諸島や九州、四国をはじめ広範囲に降水をもたらし、9月1日に熱帯低気圧へと変わりました。
当団地では、近年、ゲリラ豪雨や台風による大雨の影響で、バス通りやC駐車場を中心に団地敷地内の冠水や建物の床下や床上への浸水などの被害を受ける状況が続いています。
とくにC駐車場や隣接する調整池は影響を受けやすく、道路冠水の水が団地敷地内に流入する事を防ぐために、大雨の発生時や発生の予想される際には、C駐車場出入り口、25号棟脇通路入口、27号棟脇通路入口に、遮水板の設置を実施しています。
今回の台風10号においては、移動速度が大変遅く、気象庁の進路予想も幾度も大きく変更されるという状況を見ましたが、当団地では、団地理事会、事務所、防災委員会にて、調整池の水位の状況を鑑みつつ、8月29日(木)深夜より部分的に、翌30日(金)正午から全面的に、上記地点での遮水板による閉鎖を行い、C駐車場利用者および周辺号棟居住者の皆様へは周知に努めるようにいたしました。その後9月1日朝、台風の熱帯低気圧への変化を待たず、当団地への大きな降水はないであろうとの予測から、閉鎖を解除しました。
関係する駐車場利用者、号棟居住者の皆様には、大変にご不便をお掛けしました。
ご協力いただきまして、ありがとうございました。

なお、27号棟脇通路入口の遮水板について、30日夜、31日夜、1日朝に、何らかの原因により倒伏し、車道や団地敷地内に板が投げ出されているという状況を見ました。31日夜には、接合部の3本のボルトすべてが外されているという状況を見ました。また、遮水板には、ひび割れが確認されました。
遮水板は、支持柱と土嚢によって支えられ、道路側からの大きな水圧にも耐える構造になっており、自然な状況では起こりえない倒伏状況であったと思量しています。
25、26、27号棟周辺では、敷地内に降った雨水は、U字溝を通じて三棟の角付近の雨水枡にて収束され、そこから雨水管を通って調整池に排水される構造になっています。このため、27号棟脇通路より道路から水が流入した場合も、この区域に対して大きな水量の増加となります。
今回の台風では、冠水などの目立った被害はなく、不便ばかりをお掛けする結果となりましたが、過去の被害状況をご理解いただき、今後ともご協力をお願いいたしたく、よろしくお願い申し上げます。

西ブロック防災委員・山崎

27号棟脇(8月31日夜の状況)
接合部の3本のボルトすべてが外されている
27号棟脇(9月1日朝の状況)
遮水板に入ったひび割れ
25号棟周辺冠水マップ